UUUMと松竹芸能が提携!アイデアは良さそうだけど需要はあるの?
暇で仕方がないときにヒカキンの動画を見てしまい何だかんだ定期的に彼の動画をチェックする、自称ヒカキンマスターの私です。
そんな彼(ヒカキン)が所属するUUUMと芸能プロダクションの松竹芸能が業務提携することが発表されました。
YouTuberプロダクションUUUMのノウハウを生かして松竹芸能の選ばれた芸人がオンラインタレントとして活動していきつつ、UUUMは松竹芸能の劇場を活用してYouTuberのイベント等を実施していきたい、というような内容でした。
まあ単純な話、芸人のYouTuberをUUUMが育成、代わりにYouTuberのイベント用に松竹芸能の劇場を使用したい、という認識でよろしいかと。
当然ですがお互いにメリットのある提携になっていますね。
東京近辺でイベント会場を抑えるのは大変だと聞きますし、定期的に借りれるほうがスケジュールも立てやすいでしょう。
と、語っていきたいところですが、せっかく自称ヒカキンマスターが語るのだから今回は、動画編集や動画の企画といった視聴者視点での考察をしていこうと思います!
YouTuberとテレビタレントの大きな違い
まずはじめに、YouTuberとテレビ芸能タレントでは編集の概念が大きく異なります。
テレビタレントも生放送でない限り、つまらない場面や話を編集でカットして放送されています。
面白い話や盛り上がった場面だけ、オンエアされるということです。
つまらなかったら容赦なくカットされてしまいます。
しかし、それ以上にYouTuberは、無駄な間を徹底的にカットしています。
テンポが大切なのです。
カット編集といえば、はじめしゃちょーの動画が印象的です。
ですが、カット編集のイメージがあまりないヒカキンの動画でも多用されています。
1秒か2秒も間がある場面は滅多にないです。
ただし、注目してもらいたい場面、重要な場面に、あえて間を設けます。
それにより視聴者の意識をさらに動画に引き込むことができるからです。
テンポの速い動画に慣れているので、数秒の間で引きつけることが可能なのです。
また、視聴者も動画の重要場面に間があることで、「これから変化があるだろう」と心構えをすることにより、次の展開を楽しみやすくなる利点があるでしょう。
ほとんどの人気YouTuberは、カット編集だけに限っても以上のようなテクニックを上手く活用しています。
他にも、撮影機材や照明器具、撮影スタジオやそれらの活用ノウハウを保有しているUUUMと提携することは、人気を得ようとするうえで大きな優位性になるでしょう。
【課題】需要はあるのだろうか?
テレビの芸人と比べられる
なんだかんだYouTubeでは、視聴者にとって本当に面白い動画や興味関心のある動画しか再生されません。
人気YouTuberであっても、宣伝目的の提供動画といったあまり面白くない動画の再生回数は少なくなりがちです。
例えば具体例ですが、ヒカキンゲームズの動画一覧を眺めてみると、人気のあるマインクラフト実況や青鬼実況は再生回数100万以上の数字が出ていますが、あからさまな提供動画の再生回数は少ないです。
視聴者には面白そうかそうでないか、すぐ判断するということです。
まあだから、そのような動画は身体を張って再生回数を上げようと努力されているようですが……
ふんどし食い込ませてガチャ30連してみた!【ヒカキンゲームズ】
ここまでして人気シリーズの約半分ぐらいの再生回数ですよ……
芸人の動画でも同じことをいえるでしょう。
面白い動画を見たいのに、わざわざつまらない動画をずっと見ますか?視聴者はすぐに関連動画へアクセスしてしまいます。
面白さを求めるならば、いわゆる違法アップロードされたテレビ番組の芸人の動画を見たほうが確実だと考える人が多いでしょう。
実際に、そのような動画はたくさん視聴されてますからね。
芸人というYouTuber内のカテゴリーで勝負するのは、結果的にテレビ出演している芸人と勝負することになるので、本人が相当面白くないと厳しいでしょう。
あと、芸人であると自負することで、動画の中に無理やり笑い要素を入れてしまい妙に滑ってしまわないか心配です。
ターゲットはどうする?
人気YouTuberは主なファン層のターゲットを決めて、そのコンセプトに合わせて動画を投稿しています。
大雑把なメインファン層ですが、ヒカキンは小中学生、はじめしゃちょーは女子中高生から大学生、水溜りボンドは二人のやりとりで癒されたい中高生、といった感じです。
このように主なターゲットをゆくゆくは絞ることが必須になります。過去のヒカキン動画を見ると、今のように小学生向けに特化されてませんが、子どもにウケることが分かってからは現在のスタイルになっています。
そういった点で、今回の芸人はどのファン層にウケることを考えているのでしょうか。
子ども向けになるならば、下品なネタや難解なネタを入れることはよくないです。ヒカキンが子どもに人気なのは、彼の人柄とともに、親御さんに「子どもが見ても安心だ」と思われてることもあるでしょうからね。
高校生や大学生、それ以上の年齢をターゲットにして笑いで勝負するなら、やはりテレビ芸人と勝負することになります。特に毎日が忙しい年齢層をターゲットとするならば、面白くなければ二度と再生されることはないでしょう。
ちなみに、水溜りボンドも初期の頃は二番煎じのような企画が多かったですが、二人のコンビキャラで人気を確立した、後発組YouTuberの中では珍しいタイプです。
そんなキャラクター重視で動画を撮影すれば人気はでるかもしれませんが、個人の性格や仮にコンビを組むとしても相性次第なので難しいでしょう。
まとめ
テレビとYouTubeの環境の違いは、UUUMが完全にサポートすれば特に大きな問題にはならないでしょう。
しかし、YouTuberとして有名&成功者になるということは本人の実力と魅力で勝負するしかありません。
UUUMの支援はあくまでサポートに過ぎないと自覚して看板に頼らずに、動画のコンテンツ作りに集中するのが、一番の近道ではないでしょうか?
今回のメンバーがいつから動画を投稿するかはわかりませんが、動画が投稿された場合、感想を当ブログで書こうと思うので、定期的に確認していきたいです。